新入社員研修

システムエンジニアになるための研修を紹介します。

当社の社員のほとんどは、文系および芸術系出身者です。 様々な研究をしてきた人材を仲間に迎え、ティアーズコンピュータらしい複合的な色を出すために、採用方針として『専攻不問』としています。 入社直後は全く情報工学が分からない新入社員も、3ヵ月の新入社員研修を経て、現場のOJTに入ると、システムエンジニアらしい振る舞いができます。 当社の新入社員教育は、情報工学だけを学ぶ場ではなく、『自社の作法を学ぶ場』と定義しています。

研修の内容を大きく分類すると、『心』『態度』『技術』となります。 教育を受けるため基本を理解し、自分を見つめ、今後どのようにシステムエンジニアとして生きていくか考え、自己改革を行います。 技術教育は付属の様なものです。 心と態度が正しいものになると、新入社員であっても自然に技術学習に取り組みます。 これを外部研修には任せず、自社で行っています。

これから、当社の新入社員教育の一部を紹介します。 当社の教育の独自性を、感じてください。

新入社員教育ポリシー.

誰もがビジネスパーソンとして活躍し、一流のシステムエンジニアになるための基礎教育がティアーズコンピュータの新人教育である

オリエンテーション.

入社直前の3月上旬に実施します。

ティアーズコンピュータのオリエンテーションは、入社時の注意を伝える場ではありません。 これからどう生きていくが、参加者全員で考えます。

学生時代の生き方と何が違うのかを比較し、ビジネスパーソンとしての身だしなみはどうあるべきか定義していきます。 参加者で結論を出し、4月1日入社日から、自分たちで出した結論にあわせて、新入社員教育はスタートします。

日報デザイン.

会社から提供されたフォームに、その日の報告を書くことが一般的ですが、当社は日報のデザインから始まります。 ドキュメントは相手に伝える情報ツールであり、相手が理解できるように作ることが大切です。 相手のことを考え、情報とその配置を工夫し、心地よく読ませる工夫を考えます。

日報は同期全員で共有し、他社のいい所を模倣、俗にいうパクることを推奨します。 そしてデザインの不備を指摘され、完璧な日報が作れるよう3ヶ月間改善を繰り返します。

目標設定と管理.

スポ―ツ系の部活動で用いられる、目標の設定と自己分析を学びます。 設定した目標を分析し、何をするべきか行動を決めていきます。 自己分析では、目標達成に障害となることを把握し、リカバリーをあらかじめ明確にします。

目標達成に必要な習慣化は、管理シートで実行したかを管理します。

7つの習慣.

スティーブン.R.コヴィーの7つの習慣を教材とします。 同期と議論を行うことで、自己を振り返るとともに他者との違いを理解します。 その上で、自己改善の方向性を発見します。

広報活動.

自社を知り、自社を適切にアピールする力を養うために、社内報の作成とSNSによる情報発信を行います。

社内報は、新入社員全員で企画、編集を行います。 共同作業は、これから協力し合う仲間である同期のコミュニティ形成に役立っています。 また、先輩社員に取材することで、先輩の人柄を理解することもできます。

SNSによる情報発信は、情報の判別と責任、文章表現力を高める目標で行います。

ITパスポート取得.

システムエンジニアとして基礎知識の習得として、ITパスポート試験の合格を目指します。 試用期間中に合格することを求めますので、大学在学中に取得する新入社員もいます。 合格者は勉強中の同期の先生役として、支援を行います。

アルゴリズム.

コンピュータ処理の基本となるアルゴリズムを学びます。 フローチャートを書き、自分の考え(アルゴリズム)に気付いてもらいます。 同期と比較して何が違うのか、他者の優れた部分はないか考察し、優れた部分は相互にパクり、処理精度を高めます。 無駄のないアルゴリズムを考えることができれば、美しい無駄のないプログラムが作れるようになります。

プログラミング研修.

プログラミング言語を使って、簡単なプログラムを制作します。 ソフトウェア制作工程に合わせて、設計書を書き、プログラミング、動作試験、取扱説明書作成と経験します。 作成した設計書は同期と交換し、同期の作った設計書でプログラミングを行います。 相手が理解できる様に表現を行い、想定通りのソフトウェアができるか経験します。