どこにも負けない7つのこと

1. 女性に人気のソフトハウス

新卒を応募すると、女子学生の応募が中心となります。 残念なことに社長はイケメンではなく、カリスマ経営者でもない。 社内施設もカッコいいものでもなく、ごく普通の会社。 『女性活躍』というワードが流行り、女性採用に力を入れている企業が多い中、逆に「どうやったら男性を採用できるか」真剣に悩む変な会社がティアーズコンピュータです。
大声では言えませんが、同業の中堅企業から「女性採用のコツを教えて欲しい」と問い合わせが来ます。 そんなコツがあるわけではありません。 むしろ私たちからすると「男性採用のコツを教えて欲しい」と思ってしまいます。

2019年総務省⾏政評価局の⼥性活躍の推進に関する政策評価によると、ソフトウェア業界が属する情報通信業の女性比率は20%程度だそうです。 確かに同業のソフトハウスを訪問すると、女性の姿がほとんどありません。 ソフトウェア業界と言えば、昭和の時代はパソコンオタクのパラダイス。 最近は改善されて、普通と言っては変ですがどこでも見かける職場に変わりました。 それでも性別が偏っている業界は、何か構造的な理由があるのではないかと考えます。
推測ではありますが、ソフトウェア業界では主流の仕事である派遣型の開発業務。 働いた時間で売上を精算するシステムで、より利益を上げるためにフルタイム以上の就労を求められます。 したがって出産や育児など家庭を優先しなければならなくなると、仕事がないと言われたりします。
近年では女性活躍をアピールするために、『短時間正社員制度』を導入している企業が増えました。 一見改善されたようにも思えますが、この制度を利用できるのは『未就学児に限る』という制限があります。 使い勝手がいい制度とは言えません。

ティアーズコンピュータでは、はじめて女性社員を採用できた時に、「この社員を絶対にやめさせてはならない」という想いから出産から育児期間に利用してもらえる制度として短時間正社員制度を作りました。 また派遣型の仕事では、労働時間が長く働けるエンジニアを重用されてしまいますので、ソフトウェアを納めて売り上げる受託型の仕事を受注するようにしました。 この事業シフトが東京都から評価され、2021年度の東京ライフ・ワーク・バランス認定企業に選ばれ、優秀賞をいただきました。

女性の将来を考慮した制度は、女性の応募が増えた要因になっています。 また女性が多い職場の方が安心して働けるという女子大出身者や女子高出身も応募しています。 人事があえて女性ばかりを選んだ訳ではなく、制度が認められて女性に人気のソフトハウスになったことをご理解いただけたでしょうか。

戻る >>>