システム・エンジニアリング・サービスとは

システム・エンジニアリング・サービス(SES)について、深く見てみましょう。 日本のソフトウェア業界では、派遣や実質的なエンジニア派遣のSESが「全体の約70%前後」を占めると言われています。 受託開発や自社開発は技術力が必要になるため、新卒やキャリアチェンジでこの業界に入ると、多くのエンジニアが派遣されると考えていいでしょう。

SESは、客先常駐とか準委任契約と呼ばれます。 昔は派遣が必須でしたが、新型コロナウィルス流行をきっかけにSESは客先でなくても仕事ができることが分りました。 現在では在宅勤務を許されるプロジェクトもあります。

SESは、労働力を提供する働き方です。 成果物ではなく「作業時間」に対して報酬が発生します。 したがって特徴は以下のとおりです。

  • 契約形態は準委任となり、成果物に対して責任がない
  • 働く場所は客先常駐が基本
  • 仕事内容は客先のプロジェクトの一部を担当
  • プロジェクト期間は数ヶ月〜1年程度で変わることが多い
  • 自由度は低く、客先ルールに従う
  • メリット・デメリット

    メリット デメリット
    ・未経験でも入りやすい
    ・いろいろな現場を経験できる
    ・人間関係がリセットしやすい
    ・案件ガチャ(配属運次第)
    ・スキルが断片化しやすい
    ・中間マージン構造で利益が上がりにくい

    SESは長く続けられるか

    SESを30年続けていたエンジニアの採用面接をしたことがあります。 職務経歴を拝見して、輝かしいプロジェクトの経験に大きな期待をしましたが、会ってがっかりしました。 デメリットにも書かれているとおりスキルが断片化していて、年齢と技術が比例していません。 酷な言い方ですが、20代後半のエンジニアと同じような技術レベルです。

    昔、システムエンジニアの35歳定年説というものがありました。 技術の激しい変化や長時間労働に対する体力勝負、年齢に比例して高まる人月単価(1か月の労働費用)のコストを背景に生まれた俗説です。 20代と同じスキルしか持たないミドル・シニアのエンジニアではどうなるでしょうか。 人月単価が高い割には技術が低すぎるという評価になってしまい、契約してもらえる仕事がなくなります。 すると雇用する会社は、どういう行動をとるか想像してみてください。

    また案件ガチャという言葉あるように、不運にも技術が身に付かないプロジェクトに投入されてしまうと将来が暗くなるのは間違えないです。 この点から考えると、SESだけというのは、お勧めできないように思えます。

    若年層は雑用、その危険性

    昔はSESでも、若手エンジニアを育てようとしていた傾向があったと思います。 いつの間にかそれがなくなり、最近ではできるエンジニアを選り好みするようになったように思えます。 それはIT人材が少ないと言われ出したころから、人材を派遣するだけのSES業者が、とにかく契約してしまえばよいという営業を繰り返しているからではないかと思います。 需要があるから、そのような事業は否定できませんが、派遣する企業にもエンジニアを教育する責任は持つべきだと思います。

    そのような状況下、若年層のスキルアップなど配慮してくれず、できる仕事を担当させるようになりました。 ソフトウェア開発の工程から外し、雑用が担当となるケースもあるようです。 SESで、3年経ってもプログラムが作れないというエンジニアを見たことがります。 これは非常に危険な例で、受託開発ならば3年経験すればエンジニアらしく活躍ができるようになっています。 そう考えると、プログラミングをやらせてもらえないSESは要注意かも知れません。

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