ティアーズコンピュータは、どこにでもあるソフトハウスではありません。
技術面では、市場から頼られる技を持つ。 自慢できる人材から生まれる良質な社内文化。 決して派手ではないですが、どこにも負けない7つのことがあります。
小規模なソフトハウスは、メーカーの手足となって働くイメージだと思いますが、それは事実です。 しかしティアーズコンピュータは孤高のソフトハウスとして、異彩を放つ存在でありたいと思います。
1. 女性に高評価
新卒採用では、女子学生の応募が7~8割を占めます。
過去には、男性の応募が全くない年が7年も続いたこともありました。
会社の体質に何か問題があるのではないかと悩んだ時期もありました。
社長がイケメンというわけではなく、カリスマ経営者でもない。
社内はどちらかと言えば地味で、女性に人気の今風なオフィスでもない。
こんな会社がなぜ、女性の応募が多いのでしょうか?
2019年総務省⾏政評価局の⼥性活躍の推進に関する政策評価によると、ソフトウェア業界が属する情報通信業の女性比率はたったの20%程度だそうです。
性別が男性に偏っている理由は、ソフトウェア業界の働き方にあると推察しています。
ソフトウェア業界の主流な働き方は、派遣型の開発。
働いた時間で売上が精算される仕組みで、売上を増やすためには長時間の就労が求められます。
この様な就労では、出産や育児など家庭を優先しなければならなくなると仕事と両立できなくなってしまいます。
ティアーズコンピュータでは、育児期間に利用してもらえる短時間正社員制度を作りました。 短時間正社員のエンジニアが開発業務に参加できるよう、自主的に就労計画が作れる受託型の仕事を積極的に受注しています。 この取り組みが東京都から評価され、東京ライフ・ワーク・バランス認定企業に選ばれ、2021年度は優秀賞をいただきました。
状況に応じた就労スタイルが選べることから、女性に人気のソフトハウスになったことがご理解いただけたでしょうか。 社員の中には、一定数「女性が多い職場の方が安心して働ける」という意見の女子大出身者や女子高出身もいます。 女性活躍推進はいい方向性ですが、性別で差別する利点はありません。 ソフトウェア開発の世界には、性別による差は全くなのです。
2. ハラスメントゼロ
企業活動において、ハラスメントほどマイナスな要因はありません。 相手が嫌がることをする、精神的に圧力をかけるなど、このような行動をする人とは一緒に働きたくないと思うのが普通です。 退職の理由にもつながるハラスメントですが、近年特に目立つようになりました。 原因はコミュニケーション機会の低下が、相互理解の低下につながってきていると考えます。
原因や理由はあっても、ティアーズコンピュータではハラスメントは絶対に許しません。 ハラスメントは相手を尊重する意識の欠如ですので、特に管理職、リーダー職の教育において、ハラスメントを否定する意識付けを行っています。 また取引先においても、当社の社員が被害を受けた場合、取引の解除と毅然とした処置をとります。 外注、協力会社という弱い立場で泣き寝入りをする、させることはしません。
日々の仕事では、後輩や部下の指導に熱が帯びてくると、激しい言動になることがあります。 これは現代に限ることではなく、過去から同様の指導が繰り返されてきました。 熱い指導は否定しませんが、その前にコミュニケーションを十分とることを心がけています。 なぜ上司が熱く語るのか理解していれば、指導に対する捉え方も変わってきます。 ハラスメントゼロの前に、コミュニケーションをしっかり築く必要があると思います。
ティアーズコンピュータでは、ハラスメントゼロの根底となる十分なコミュニケーションがあります。 相互理解を進めることによって相手を尊重し、礼儀正しい行動がとれます。 相手を尊重する社内文化は、これからも大切にしていきます。
3. オープンな情報
仕事を進める上で、得られる情報は平等でなければなりません。 例えば上司だけが知り得ている情報ばかりであると、情報の優位性を利用して上司の横暴な態度が生じることがあります。 情報が少ない状態では判断に支障をきたし、仕事としての成果を上げられない場合もあります。 このことから、個人情報や秘密保持の義務のある情報を除いて、情報は平等に得ることができるべきだと思います。
ティアーズコンピュータでは、情報をオープンにします。 会社の売上や損益も公開され、現在の会社の状況を理解することができます。 情報が公開される場として、グループウェアと毎月定期的に開催される全体会議を利用します。
経理情報の把握は、各部署の運営にも役立ちます。 エンジニアのの採用計画から資材の購入なども、とりあえず稟議書を出して決済を待つのではなく、確証の得た稟議を提出することができます。 営業情報の把握は、エンジニアの仕事待ちでもある空きを最小限にし、利益増加に直結することができます。
情報の平等な共有は、社員一人ひとりが自立につながります。 自立した行動から結果を出すことが、ティアーズコンピュータの目指すことです。
4. 頼れる先輩の存在
社内の競争は当たり前であり、むしろ切磋琢磨によるレベル向上を推奨する企業が多いと思います。 競争は序列を生んでしまい、様々な弊害が起こります。 自己の成果をアピールするために、部下の成果を奪う『セコイ』先輩や上司も競争から生まれる弊害のひとつです。 成果の上がらない部下を邪魔にし、退職に追い込む上司もこの弊害です。
ティアーズコンピュータでは、入社年次が一緒の同期は協力し合う仲間とし、絶対に競争はさせません。 新入社員教育では、課題解決に協力し合い、各自の優れた技術や意識は共有(パクる)ことを推奨しています。 人にはそれぞれ得手不得手があり、互いに補うことができれば得と言えます。 そして尊重し合うことで、いいコミュニティとなります。
競争を生まない教育は、後に後輩に対しての競争がありません。 自分を優位にする必要がなく、弱者に対する手助けをする心が芽生えます。 このような先輩がそろったティアーズコンピュータは、働きやすいと思います。 入社して初年度は先輩方に支援していただき、来年は自分が支援の立場となるいい循環は、ティアーズコンピュータの特徴と言えます。
5. ゼロから形に作れる
ソフトウェア業界の多くの企業は、メーカーから仕様や指示を受けてソフトウェアを作ります。 特に派遣型の仕事を行う企業はその傾向が強く、仕様書がないとソフトウェアを作ることができません。 このような仕事の流れが、自ら形を作ることができなくさせます。
ティアーズコンピュータは、長年研究開発や評価のソフトウェア受託を行ってきました。 この分野の特徴として、研究開発を進めながらソフトウェアを作り上げるゼロから形を作ります。 そしてお客様が喜ぶように、配慮をしながら提案を繰返し、完成を目指します。
この経験は、ティアーズコンピュータの大きな強みであり、その提案を求めて多くのお客様からの依頼があります。 同じソフトウェア作りを行う企業であっても、大きな強みを言えます。
6. 肺機能
肺活量など、人間の呼吸に対する測定を肺機能測定と言います。 特に新しい研究分野ではなく、健康診断でも行われる測定であり、呼吸器疾患では状態を調べるための測定です。 ティアーズコンピュータはこの分野の経験が長く、もしかすると肺機能が分かるソフトハウスは、国内では当社だけかもしれません。
医療向けのソフトウェアは人の命に関わるため、高い精度と安全性が求められます。 医療システムの開発を経験してから産業向けのシステム開発を経験すると、医療分野のシビアさがよくわかります。 そのような環境で育てられたティアーズコンピュータは、ソフトウェアの品質の良さもお分かりいただけると思います。 ソフトウェアが上手く動作せず、俗にいう『炎上プロジェクト』は、ティアーズコンピュータが管理したプロジェクトにはありません。
7. 一歩先行く働き方改革
従業員のニーズは、労働環境や時代とともに変化します。 このニーズに応えることが、働き方改革です。 労働時間の短縮や残業の軽減、女性活躍をテーマとした働き方改革は時代遅れであり、さらに進んだ改革が必要ではないかと思います。
私たちシステムエンジニアは、ソフトウェアという自己表現に従事しています。 これは工業における生産とは異なり、人間が考えて形にすることで、労働時間を限定することで表現が阻害されます。 また長い人生においては、家族との生活時間のバランスなど、仕事以上に優先させなければならないこともあります。 複雑な条件にも関わらず、残業時間を短くできればすべてよしだとは思えません。
ティアーズコンピュータでは、個々の価値観を把握して、それに合わせた働き方を提案します。 たくさん働きたい人は仕事を多めに、逆に家庭が忙しい人は仕事を少なめにします。 全員一律の働き方ではなく、異なる働き方を全員で理解し、支援し合えれば働く満足が得られます。
個々の事情を知る手掛かりとして、コミュニケーションは大切です。 毎日本社で3時に出てくるお茶の時間は、コミュニケーション機会のひとつです。 お茶を飲みながら一息入れ、さらに会話からコミュニケーションによる相互理解、協力する意識を深まめられれば、働き方改革は成功と言えます。